インディー・ジョーンズ気分で初期清掃 連載第6回

インディー・ジョーンズ気分で初期清掃 連載第6回

「学校じゃあるまいし、なぜ工場でも清掃なんてしなきゃいけないの?」、「清掃することとモノをつくることと何か関係があるの?」。清掃と聞いて、そんな不満を口にしたくなる人も多いのではないでしょうか。しかし、工場での清掃は、単にキレイにすることだけを目的に行うものではありません。清掃を通して設備に触れることによって、設備のあちらこちらに隠れている不具合を見つけ出すことを目的に行われます。つまり、工場での清掃は設備を扱う上でとても重要な点検作業なのです。これをTPMでは初期清掃と言います。

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ここがポイント!

初期清掃の考え方

 一般の清掃と同様に、初期清掃もウエスを持って実際に設備を清掃することからはじめます。
 しかし、初期清掃は点検清掃とも言われるとおり、単に設備をきれいにするだけでなく、設備に潜んでいる不具合を見つけること(=点検)を目的に行われます。「清掃は点検なり」「点検は不具合の発見なり」、これが初期清掃の基本となる考え方です。

どこを清掃点検すればいい?

 では、設備のどういった個所を清掃すればいいのでしょうか。
 初期清掃は、言ってみれば設備の健康診断です。健康診断であるからには、設備の外側だけでなくふだん開いたことのないようなカバーなどを開いて、内部の隅々まで清掃点検しましょう。設備の大切な部分は、その内部にあることが多いのです。

初期清掃のポイント

 初期清掃を行っていると、必然的に設備の隅々まで手を触れ、目で見ることになります。そのため、設備の微欠陥や異常をオペレーター自身の五感でとらえることができます。右図のような項目を参考にして、設備に潜む不具合を摘出してみましょう。
 また摘出すると同時に、「何によって、どこか、どれくらい不具合を起こしているか」を突き止めることも重要です。

清掃したけれど不具合が見つからない

 「初期清掃をしてみたが不具合が見つからなかった」という声がよく聞かれます。これは一見よいことのように思われますが、その実、表面的な清掃しかできていなかったというケースがほとんどです。
 たとえば、設備が動いていない状態で清掃して、不具合が発見されなかったとします。それならば、今度は設備が動いている状態で清掃をしてみてください。設備が停止しているときの清掃ではわからなかった振動、音、熱などの不具合が摘出しやすくなります。だけど、稼動部近くで作業するときは、くれぐれも安全には気をつけて!