エフ付け・エフ取りで、不具合個所が目で見てわかる

エフ付け・エフ取りで、不具合個所が目で見てわかる

まんが自主保全入門 No.5

前回は、「初期清掃」とは、ただキレイにするだけでなく設備の隅々まで手を入れ、不具合項目を数多く見つけることがねらいであることを学びました。しかし、それで第1ステップが終わりというわけではありません。徹底的に清掃して数多くの不具合を見つけたら、次に発見した不具合個所にエフを付けていきます。このことを「エフ付け」といいます。その後、この不具合を徹底的に復元・改善する「エフ取り」を行います。それでは、エフ付け・エフ取りをどのように実施すべきなのか、具体的にみていきましょう。

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エフ付け・エフ取りで、不具合個所が目で見てわかるのまんが

ここがポイント!

見つけた不具合個所にエフを付ける

 エフには、赤と白の2種類があります。自分たちで直せる不具合には白エフ、他部門に依頼するものには赤エフを付けます。ひと言で不具合といっても、静的な不具合と動的な不具合に分けられます。たとえば、ちょっとした汚れ、キズやガタ、傾きなどの不具合は、設備が止まっていても見つかりますが、振動や異音といったものは、設備が動いていないと発見することがむずかしくなります。ですから、設備の稼動時、静止時のそれぞれにおいて、エフ付けを実施する必要があります。
 不具合は、目で見る、耳で聞く、臭いをかぐ、手で触れてみるなど、身体の五感を使って探すようにします。さらに、1つひとつの不具合に対して、その不具合を放置するとどうなるのかを全員で確認することも大切です。
 エフを付けるときは、どこにどのような不具合があるのか、その場所と処置内容を忘れないために、不具合個所に日付や発見した人の名前、不具合の内容を記入して付けることが基本となります。

エフ取りは「自分たちで直す」が基本

 エフ付けした後、自分たちで直せる不具合はその場で直していくことでレベルアップを図っていきます。すぐに直せないものは、白エフ、赤エフの分類にしたがって担当者と納期を決め、後日直すことになります。
 エフ取りにあたっては、エフを取る前と取った後の状況が確認できるように、写真などで記録をしておきましょう。外したエフは活動板に整理し、エフ取り計画が順調に進んでいるかどうか確認します。
 エフ取りを繰返し体験することで、見る目、やる力が向上してきます。第1ステップ「初期清掃」終了時には、エフ付け総件数に対して、7〜8割以上は自主保全でエフ取りできるようにします。

エフ活用のねらい

 エフを活用することによって、設備の不具合を摘出するだけでなく、不具合を不具合として見る目を育てたり、保全・改善力が身に付くといった効果があります。ここで忘れてならないことは、エフ付け・エフ取りは、不具合が目で見てわかる不具合顕在化のツールとして永遠に継続する活動だということです。エフの活用を含め、この考え方を会社の仕組みとして残すことが大切です。
 エフ付け・エフ取りが、自主保全第1ステップだけの活動でないことを肝に銘じておきましょう。

コラム:エフマップとは?
 エフマップとは、文字どおりエフの地図のことです。設備の平面図を描いて、エフ付け部に白シールと赤シールを、エフ取り部に緑シールを貼ると、エフ付け・エフ取りの進捗状況がひと目でわかります。エフマップは、“目える化”の重要な道具の1つです。マップは見た人に働きかける力が強いので、自主保全活動の活性化に役立ちます。また、応用範囲が広いので発生源・困難個所マップ、不良マップ、故障マップ、チョコ停マップなど、いろいろなものに活用できます。

エフマップ