RAP de 第2ステップ困難個所対策編 連載第5回

RAP de 第2ステップ困難個所対策編 連載第5回

ここがポイント

困難理由を把握する

 困難個所対策とは、清掃・給油・点検といった作業をやりやすく改善することで、それらの時間を短縮することです。しかし、自分の担当設備について「困難個所とは何か」とあらためて質問されても、即答できない場合が多いものです。また、「困難」の感じ方には個人差があります。
 そこで、まず何がどのように困難なのか、朝礼やミーティング時にサークルメンバー同士で話し合い、リストにまとめて把握するとよいでしょう。一般的には、右表のような困難理由があるので参考にしてください。

時間短縮のポイント

 以下に、それぞれの作業の時間短縮のポイントをあげます。

〈清掃時間の短縮のポイント〉
・汚れの広がりを抑える
・清掃しにくいところに汚れを持ち込まない
・大切な部分を汚れにくい場所に移動する

〈給油時間の短縮のポイント〉
・給油個所・個数を調べる
・給油方式を検討する

〈点検時間の短縮のポイント〉
・見えない場所を見えるようにする
・設備の正面から目の高さで点検する
・目に見えないものを見えるようにする

点検時間短縮の手法

 上記のような時間短縮のうち、点検時間の短縮には、以下のようなものがあります。
・エア3点セットが床面近くにあり点検がしにくいの場合は、位置や場所を変更する
・いちいちカバーを取り外さなくても、外から簡単にVベルトが点検できるように、のぞき窓をつける
 こうした改善は、できるだけコストをかけずに手づくりで、繰返し行うことがポイントです。そうすることによって全員が参加しやすくなり、1人ひとりの意識が高まっていきます。

困難になっている理由(例)

清 掃
スペースがない。カバーされている。踏み台や配線がじゃましている。

給 油
給油口の位置が悪い・高すぎる・スペースがない。グリースニップルの数が多い。廃油口が不明確。

点 検
位置・方向が悪く見えない。カバーされている。適正表示がない。点検装置がない。

増締め
スペースがない。特殊工具がない。手が届かない。該当部品がわからない。

操 作
スイッチの位置不良。レバーの位置不良。表示がない。1ヵ所に集中していない。

調 整
スペースがない。位置が悪い。調整方法がわからない。