シングル段取りへの挑戦【4/6】

シングル段取りへの挑戦【4/6】

段取り改善へのステップ(4ステップ)

4ステップ:内段取りと外段取りの区分化および外段取り作業の手順化と徹底

(1) 作業の内段取りと外段取りの区分化

 3ステップでムダ作業を徹底的に排除することにより、余計な作業者の動きがなくなり、動きが小さくなったと思います。しかし、まだ内段取りで外段取り(準備作業)を行ってはいないでしょうか。
 ここでは段取り替え時間を短縮するために、まず内段取り作業と外段取り作業を区分して、内段取り作業を改善して外段取りで行えるようにして、機械の停止時間を短くしていきます。
 今まで段取り替えに手をつけていない職場は、この内段取り・外段取りのルールが明確でないため、大きなロスタイムを生んでいます。このルールを徹底することにより、大きな効果が期待できます。

●POINT 段取りは徹底的に準備をすること

段取りは徹底的に準備をすること

(2) 内段取り作業の外段取り作業への移行

① 準備作業の外段取り化

 外段取り化の改善対象のメインとなってくるのは、図表—8に示すように準備作業です。
 準備作業は、基本的に設備を止めてからやらなければならないことは少ないはずです。事前準備を徹底的に行うことにより、内段取り作業を外段取り作業にもっていき、完全外段取り化をねらっていきましょう。
 外段取り化検討の進め方は、現状では内段取りで行っている1つひとつの作業に対して、
・本当にその作業が内段取りでなければできないかどうか
・工夫によって外段取り化できるのではないか
といった視点で見ていき、改善案を抽出してください。

図表—8 4ステップの改善対象範囲

図表—8 4ステップの改善対象範囲
② 交換、調整作業の外段取り化

 交換、調整作業についても、改善の着眼点は準備作業と同様になります。すなわち、
・オフライン化できないか
・プリセット化できないか
・事前調整できないか
・より近くに置いておけないか
・設備から離れないでできないか
といった視点で見ていき、外段取り化を検討します。
 4ステップが終了した段階での段取り時間の推移が図表—9になります。

図表—9 4ステップまでの段取り時間の推移

図表—9 4ステップまでの段取り時間の推移

●POINT 内段取り作業は“R=事前にまたは設備稼動後にできないか”と考える

著者プロフィール

インテリジェントメンテナンスセンター
センター長 チーフ・コンサルタント
鐘ヶ江 克則(かねがえ かつのり)

大学卒業後、電気メーカーの生産技術者を経てJMACのコンサルタントに。生産戦略、生産方式、設備管理を専門領域とし、国内・海外の製造業において生産性改善、コストマネジメント、不良削減、在庫削減、リードタイム短縮など数多くのプロジェクトを支援。現在、高度設備保全技術の研究および設備保全業務のDXについて取り組んでおり、関係執筆も多数。