【第7回】故障ロス改善の手法・ツール:現場確認
今回から故障ロス改善で使用する代表的な手法やツールを紹介します(下表)。とくに現場サークルで使用頻度が高いと思われる手法やツールを中心に、作成手順やポイントを解説します。
故障ロス改善の手法・ツールとその目的
現物確認で事実を把握
故障ロス改善の第一歩は、故障の事実確認をすることです。故障が目の前で起こってくれればすぐわかるのでしょうが、現場にいても気付かない場合が多いものです。このときもっとも大事になるのが故障部品です。故障部品を見ることで、さまざまな問題点が見えてきます。
現物確認のステップは以下の表を参考にしてください。
現物確認のステップ
確認したことは関係者と共有するために、下図の例のようなフォーマットに整理しておきましょう※。
故障内容の整理
たとえば、ベアリングの摩耗などは細かく見なくても原因はわかりやすいでしょう。潤滑不良(給油漏れ)などが大半です。これだけ摩耗しているのだから、その前に何か気が付いただろうと、異常(異音)への感度の低さなどが目に付く場合が多かったりします。写真3・1、2はベアリングの損傷写真です。
故障部品には、どの向きからどのくらいの強さ(大きさ)で、どのような外力が加わったかを知る形跡が残っています。それを元に原因追求できるようにすることが大事です。
この記事は『「故障ロス改善」はこうやれ!』(JMAC刊)をWEB用に再編集したものです。
■著者について

大塚 寛弘 (おおつか のぶひろ)
日本能率協会コンサルティング
生産コンサルティング事業本部トータルコストマネジメントユニット
プロセス・デザイン革新センター
兼 設備管理イノベーションセンター チーフ・コンサルタント