福田 洋市 Yoichi FUKUDA

福田洋市(ふくだよういち)

日本能率協会コンサルティング
プロフェッショナルアドバイザー
TPMコンサルタント


澱みなく整然と流れる製造現場を目指して「極限の生産」にチャレンジ!

◆『製造現場は会社の鏡』をモットーに!

ものづくりに関して、次のような言葉があります。

『製造現場は、そこで働く人々の心の内を映す鏡である』
『製造現場は、ものづくりのすべてを表現する誠に正直な鏡である』

 この言葉がものづくりのすべてを語っています。『そこで働く人々』とは製造部門だけでなく全部門・全社員であり、製造現場が乱れている場合は製造部門だけの責任ではなく、全部門・全社員の心が現場を乱しているのです。この乱れが、災害発生、品質不良、納期遅延、生産性低下、モラル低下(意欲)などを生み出しているのです。

 たとえば、各部門で次のようなことが発生すると、製造現場の乱れにつながります。

  • 設計:設計開発の遅れや不良などがある
  • 調達購買:部品の納期遅れや先納期などがある
  • 品管品証:外注品や社内品質に不良などがある
  • 生産技術:工程設計や設備導入の不備などがある
  • 製造:設備不良、加工不良、ポカミスなどがある
  • 総務人事:適正な能力を持つ人員確保が困難である

 TPMでは製造部門をはじめ、製造現場の乱れの原因となっている各部門の問題・課題を明確にして、関連部門と連携しながら会社で働く全員で、その解決・達成に向けて挑戦し続けます。この活動によって会社で働く人々の心の内が一丸となり、製造現場の乱れもなくなり、TPMの最終的な目標である『生産システム効率化の極限追求(災害ゼロ、不良ゼロ、故障ゼロ、ムダ・ロスゼロなど)による企業体質改善』に繋がっていきます。

◆問題解決・課題達成には「ツール」を使いこなす人財育成が重要

 問題解決・課題達成に挑戦する際、モグラ叩き的な活動では真の原因にまで至ることができず、再発を繰り返すことになりかねないので、下表に示すような「適材適所のツール」を適用する必要があります。

 そこで、これらのツールを使いこなせる人財育成が非常に重要となります。そのためにも、人財育成プログラムに各部門が参画して「育成の仕組みと仕掛け」を確立して、継続的に展開していく必要があります。とくに製造部門においては、自主保全、設備保全技能、個別改善などを実践できる人財を育てなければなりません。コンサルタントとして、これまで経験した自主保全、設備保全技能、個別改善、品質保全などを実践できる人財育成、および各ツールを使いこなす教育の支援を重視して、「人財という名の財産」を飛躍的に拡大できるようにバックアップしていきます。

問題解決・課題達成に必要な主なツール
問題・課題 問題・課題解決に必要な主なツール
設計・開発の遅れ  CE(Concurrent Engineering)
調達・購買の遅れ SCM(Supply Chain Management)
品質不良の発生 TQC(Total Quality Control)、PM分析、品質保全8の字展開
工程設計・設備導入の不備 LCC(Life Cycle Costing)、MP設計
設備不良・加工不良・ポカミスの発生 自主保全、4M分析、ポカヨケ
共通問題・課題 なぜなぜ分析、TPS(Toyota Production System)、QC手法


◆『情熱はすべてに勝り、スピードは壁を破り、執念が成果を生む』

 会社や工場を取り巻く環境は、想像をはるかに超えるようなスピードで変化しており、その変化に対応しなければ生き残れない状況下にあります。とくに必要なのは、この変化に対応できる情熱とスピードを持った『自立発展できる人財』です。上司の指示待ちではなく「自ら学び、自ら考え、自ら率先行動」する、情熱とスピードと執念を持った人財が必要です。

 「自ら学び、自ら考え、自ら率先行動」するとは、自らネットや書籍、先輩などから知識を学び、その知識を職場でどのように活かすかを考え、自らそれを実践行動に移すこと——すなわち「失敗を恐れず、学び、考えて行動すること」です。そして、その行動の起源となるのが情熱とスピードと執念なのです。

  • 「情熱」は、自らを動かし、他人を動かし、会社を動かす(変化・変革)ことができます。
  • 「スピード」は、他人および他社に勝る最大の武器となります。 
  • 「執念」は、諦めない会社の風土を生み、新しい価値が創造されます。

 コンサルタントとして、情熱とスピードと執念を率先して実践することで『自立発展できる人財』の育成に寄与することを目指しています。

■福田洋市プロフィール
◆専門分野:設備保全支援
◆TPM:個別改善、自主保全、計画保全、品質保全、教育訓練、管理間接、安全・衛生・環境

輸送機器メーカーにて製造、保全、安全衛生等の部門で多くの資格を取得しながら経験を積んだ後、工場長として会社統合、工場再編成、生産統合、海外工場支援指導等にあたる。さらに、生産アドバイザーとして生産システム整備や若手人材育成などに携わり、2022年より現職。豊富な実務経験に基づいた、保全技能や改善手法の教育をベースとする人財育成に手腕を発揮している。

学ぼう! 保全の基礎を連載中 >

次へ 

【No.6】ロス改善の進め方② その他の改善

 前へ

潤滑・給油編:【第1回】潤滑状態の違い