TPM鉄則08:自分の設備は自分で守る

 "私つくる人、あなた直す人"という分業では、故障はいつまでたってもなくなりません。"自分の設備は自分で守る"ための能力を身につけ、故障ゼロに挑戦しましょう!

自主保全で故障ゼロに挑戦しよう!

 自主保全を導入していない職場では、異常を異常として発見できず、また、正しい処理ができないため、故障・不良が多発します。故障・不良が多発すると生産性は低下し、非定常作業が増え、場合によっては災害も発生します。みなさんの職場では、点検不足や給油不足による故障を放置していませんか?
 自主保全は、「自分の設備は自分で守る」を目的として、自分の設備の日常点検、給油、部品交換、修理、異常の早期発見などを行います。これを実行するためには、製品をつくる能力に加えて設備の保全を行うために、次にあるような4つの能力を身につけなければなりません。
①異常発見能力...異常を異常として発見できること
②処置・回復能力...異常に対し正しく迅速に処置できること
③条件設定能力...正常・異常の判定基準を定量的に決められること
④維持管理能力...条件管理のルールを守れること

トラブルを未然に防ぐ

 「故障が起きたのは保全部門のやり方が悪い、私たちには関係ない」、このような考え方では、いつまでたっても故障はなくなりません。
 「自分の設備は自分で守る」ことができないとしたら、私たち自身の仕事がラクにならないばかりか、会社の利益にも悪い影響を与えかねません。仕事をラクにして、会社の利益も上がる―つまりは、自分の生活を守ることにもつながります。では「守る」には、どうしたらよいでしょうか? 答えはシンプルです。4つの能力で「守りやすく改善する」のです。

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