三現主義 ~現場と現物で見えたツライ現実~ 連載第10回

最近は遠隔操作やモニタリングなどの技術が進んで、現場に行って直接現物を観察しなくても現象の状況を把握することができるようになってきています。もちろん、そうした技術も便利であり必要なものです。しかし、それだけに頼っていたら設備の保全はうまくいきません。TPMでは「現場」「現物」「現実(現象)」という3つの“現”を重視しています。すなわち、問題が発生したら、直ちにその「現場」に行って「現物」を見て、「現実(現象)」を確認したうえで適切な処置をとる--という行動指針を示すものです。この考え方を「三現主義」といいます。

ここがポイント!

「三現主義」とは?

 「三現主義」とは、問題が発生したら「現場」に行って、「現物」をよく観察し、「現実(現象)」を把握して対処にあたる行動のことを指します。これは事実に基づいた正しい判断・処置を行うためのものです。
 「三現主義」にのっとって、原因の追求と対策をしっかりと行い、その経過をまとめていくという取組みによって、技術の向上が図られ、より良い現場がつくられていくのです。

そもそも“三現”って?

 「現場」「現物」「現実(現象)」は、それぞれどのようなものなのでしょうか。ここでは「チョコ停」を例にとって具体的な“三現”をみてみましょう。

〈チョコ停が発生した場合の三現(例)〉
・現場:実際にチョコ停が発生している場所
・現物:チョコ停を発生させている部位とワーク
・現実(現象):チョコ停で観察されるすべての事実

「現場」「現物」「現実(現象)」は、それぞれどのようなものなのでしょうか。ここでは「チョコ停」を例にとって具体的な“三現”をみてみましょう。
 以上はあくまでも一例です。そのほかにも、事故、不良発生などのケースがあります。まずはそれぞれの“三現”を確実に見極めましょう。

「三現主義」での観察のコツ

 「現場や現物で現象を確認・観察をする」と言われても、どのように観察してよいのかわからない人もいることでしょう。それができなければ、正確な報告もできませんし、対処の計画も立てられません。

〈観察のコツ(例)〉
パターン1
○○するとき(When)に、○○(What)が、○○となってしまう(How①)ために、○○(Where)に○○されず(How②)に、設備にチョコ停が発生する

パターン2
○○しているとき(When)に、○○(What)が○○(How①)にならないため、○○(Where)に○○(How②)されて、設備にチョコ停止が発生する

※「What」は「Who」になる場合もあります
※「Why」(なぜ)は考えず、見たままを記録することが重要です

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