国際単位系(SI単位)編:【第39回】SI単位系(4)SI単位への換算表①

 前回まで3回にわたって国際単位系(SI単位)について説明しましたが、私たちの身近な製品や資料などには旧単位(重量単位系)が多く使用されています。そこで、主なSI単位への換算表を以下に示します。

 今回取り上げるのは、物体を変形あるいは物体の運動状態を変化させるための「力」、回転軸にかかる力あるいは回転させるために必要な力の「トルク」、単位面積に対して垂直に働く力である「圧力」、物体をその力の方向に動かすのに必要な仕事を表す「エネルギー、仕事、熱量」、単位時間内にどれだけのエネルギーが使われているかの「仕事率(工率、動力)」の換算表です。


<ひとくちメモ> 力の単位がkgfからN(ニュートン)へ

地球の重力の加速度を国際的に標準化して、1〔㎏〕の質量に1〔m/s^2〕の加速度を与える力を1〔N〕(ニュートン)で表すことになりました。1〔kgf〕=9.80665〔N〕として重力単位系からSIに切換えることができます。



◆Q&Aで理解度チェック!

Q1 1〔kgf〕=9.80665〔N〕として、重力単位系からSI単位に換算できる
Q2 トルクのSI単位は〔N〕で表される

A1 〇:題意のとおりです。
A2 ×:トルクのSI単位は〔N・m〕で表されます。


■福田洋市
◆専門分野:設備保全支援
◆TPM:個別改善、自主保全、計画保全、品質保全、教育訓練、管理間接、安全・衛生・環境

輸送機器メーカーにて製造、保全、安全衛生等の部門で多くの資格を取得しながら経験を積んだ後、工場長として会社統合、工場再編成、生産統合、海外工場支援指導等にあたる。さらに、生産アドバイザーとして生産システム整備や若手人材育成などに携わり、2022年より現職。豊富な実務経験に基づいた、保全技能や改善手法の教育をベースとする人財育成に手腕を発揮している。

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