潤滑・給油編:【第3回】潤滑油の添加剤

 潤滑油は、基油と添加剤でつくられています。

 もともと基油には、粘度や流動性、溶解性などが備わっていますが、基油のままでは広範囲な用途に対応できません。そこで、さまざまな添加剤を加えることで、潤滑油の性能・性質の向上や機能の補足をしています。

 添加剤のなかでも、沈積物などをきれいにする「清浄分散剤」、作動油などの粘度指数を向上させる「粘度指数向上剤」、潤滑性能を向上させる「極圧剤」、潤滑油の酸化を防ぐ「酸化防止剤」、低温時の潤滑油の流動点を下げる「流動点降下剤」などが、よく用いられています。

潤滑剤の構成

<ひとくちメモ> 潤滑油の種類によって必要な添加剤も変わる!

たとえば、エンジンオイルには消泡剤や清浄分散剤といった添加剤が重要ですが、極圧剤はあまり必要としません。また、ギヤオイルには消泡剤や極圧剤などが重要ですが、清浄分散剤はあまり必要としません。潤滑油の使用目的によって、加えられる添加剤の種類は変わってくるのです。

◆Q&Aで理解度チェック!


Q1 潤滑油の添加剤は、潤滑油基油に必要な性能・性質を補足増強するために使用する。
Q2 潤滑油の種類により、加える添加剤の種類や量など異なる。

A1 ○:題意のとおりです
A2 ○:題意のとおりです


【筆者プロフィール】

■福田洋市
◆専門分野:設備保全支援
◆TPM:個別改善、自主保全、計画保全、品質保全、教育訓練、管理間接、安全・衛生・環境

輸送機器メーカーにて製造、保全、安全衛生等の部門で多くの資格を取得しながら経験を積んだ後、工場長として会社統合、工場再編成、生産統合、海外工場支援指導等にあたる。さらに、生産アドバイザーとして生産システム整備や若手人材育成などに携わり、2022年より現職。豊富な実務経験に基づいた、保全技能や改善手法の教育をベースとする人財育成に手腕を発揮している。

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