バルブ・配管編:【第72回】バルブの種類と特徴・用途 ⑥ダイヤフラム弁

 ダイヤフラム弁は、一般的にゴムやフッ素樹脂などの可とう(たわみ)性のダイヤフラム(隔膜)で、流路を開閉する構造です。

 バルブの基本構造は、「駆動部」「ダイヤフラム」「本体」の3つのユニットで構成されています。ダイヤフラムを本体内面のシール部に押し付け、離すことにより流体を制御します。グランド部に流体が作用しないので軸漏れがなく、その特徴から主に食品・医療品、化学、半導体関連のプラントなどで広く利用されています。

名称 特徴 用途

ダイヤフラム弁


ダイヤフラム弁

 

[長所]
・液と軸・弁箱が分離でき外部に漏れない
・シール性、洗浄性、耐汚染性が優れている
・流量調整が可能
・流れはどちらでも可能

[短所]
・高温・高圧には不向き(制限がある)
・流路が狭い
・食品・化学・薬品プラントなど

ダイヤフラム弁の構造




<ひとくちメモ>  ダイヤフラム弁のシール性、洗浄性、耐汚染性について

ダイヤフラム弁は、ダイヤフラムにより密閉性が良いため、外部洩れや異物浸入などがなく、シール性に優れています。また、弁体の通路部が流線形でポケット部が存在しないため液溜りがほとんどなく、自浄性があるので洗浄性にも優れます。また、耐汚染性については駆動部がダイヤフラムによって流路から完全に隔離されているため、外部への漏れや外気からの流体の汚染がありません。





◆Q&Aで理解度チェック!

Q1 リフト形逆止弁は、垂直配管のみ使用が可能である
Q2 ダイヤフラム弁は、高温・高圧環境に適している

A1 〇:題意のとおりです。
A2 ×:ダイヤフラム弁は、高温・高圧環境には不向きです。


■福田洋市
◆専門分野:設備保全支援
◆TPM:個別改善、自主保全、計画保全、品質保全、教育訓練、管理間接、安全・衛生・環境

輸送機器メーカーにて製造、保全、安全衛生等の部門で多くの資格を取得しながら経験を積んだ後、工場長として会社統合、工場再編成、生産統合、海外工場支援指導等にあたる。さらに、生産アドバイザーとして生産システム整備や若手人材育成などに携わり、2022年より現職。豊富な実務経験に基づいた、保全技能や改善手法の教育をベースとする人財育成に手腕を発揮している。

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