バルブ・配管編:【第73回】配管の保全(1)
配管内に流れる流体は、種類・温度・圧力などが異なるため、場合によっては腐食による亀裂や開孔あるいは破損などが発生します。また、腐食がなくてもエロージョン(潰食)などによって、減肉や漏洩を起こすこともあります。
材料を選択する段階で、腐食などが予測される個所には耐食合金鋼などを用います。しかし、それでも複雑なプロセス条件によっては腐食が発生する場合もあるので、運転条件や運転期間については十分な配慮が必要となります。また、保全面でも補修、再塗装、交換工事用のスペースも必要となります。配管・バルブの設置時には、上記を考慮した保全管理が大切です。
配管系でもっとも重要な保全が「腐食・浸食」防止です。図に、主な腐食形態の分類を示します。
腐食形態の分類

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<ひとくちメモ> 配管の不具合に関する主な用語 |
◆Q&Aで理解度チェック!
Q1 コロージョンとは腐食のことであり、代表的なのは「錆」である
Q2 エロ—ジョンとコロージョンはまったくの別物であり、腐食の促進とは関係性がない
A1 〇:題意のとおりです。
A2 ×:密接な関係があります。腐食するとその個所が浸食され、新たな腐食浸食を繰り返して、大きな減肉となり穴あきとなります。
■福田洋市
◆専門分野:設備保全支援
◆TPM:個別改善、自主保全、計画保全、品質保全、教育訓練、管理間接、安全・衛生・環境

輸送機器メーカーにて製造、保全、安全衛生等の部門で多くの資格を取得しながら経験を積んだ後、工場長として会社統合、工場再編成、生産統合、海外工場支援指導等にあたる。さらに、生産アドバイザーとして生産システム整備や若手人材育成などに携わり、2022年より現職。豊富な実務経験に基づいた、保全技能や改善手法の教育をベースとする人財育成に手腕を発揮している。
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