TPM鉄則02:目指すは 災害ゼロ・不良ゼロ・故障ゼロ
毎日がトラブル続きでは働きやすい職場とは言えません。職場から生産活動を脅かす問題(災害・不良・故障)をゼロにし、精神的なプレッシャーをなくしていきましょう。
働きやすい職場とは
毎日の生産活動を脅かす問題(ロス)が「災害・不良・故障」です。これらの問題が頻繁に起きて計画どおりの生産ができない、ケガをするかもしれないといった不安や、不良・故障・チョコ停などのプレッシャーを感じる職場は働きやすいとはいえません。「働きやすい職場」づくりの目標は、生産活動における問題が取り除かれた状態「災害ゼロ・不良ゼロ・故障ゼロ」(ロスゼロ)にするのが基本になります。
ロスゼロには「減らす活動+防ぐ活動」
ロスをゼロにするためには、ロスを減らす活動とロスを防ぐ活動の2つが必要です。ロスを減らす活動とは、すでに発生している不良や故障の発生する要因を理屈で追求し、復元・改善することです。しかし、これは事後対策でしかなく、それだけではゼロになりません。そこで大切なのがロスを防ぐ活動です。「災害・不良・故障」はなぜ発生するのでしょう? それは問題のタネ(不具合)を現場に放置したままにしているからです。五感や目で見る管理を行い不具合を事前に〝顕在化〟(問題が起こる前に気付く処置をする)し、未然に防ぐことがロスゼロ実践の原則です。職場に隠れている災害の発生源である危険や不安要因、不良・故障の原因になる設備の不具合を問題が発生する前に見つけ、徹底排除した状態を維持管理することで、「災害ゼロ・不良ゼロ・故障ゼロ」が実現できます。
「災害・不良・故障」はゼロにできる
ロスをゼロにするという考え方は、あるべき姿を描き、それを実現することです。つまり、〝極限を追求しよう〟というチャレンジ精神と、〝絶対にゼロにできる〟という信念が大切です。