企業方針・目標を実現していくには、社員全員の力が必要です。そのためには、全員が「やる気」を持って「やる腕」を身に付けて「やる場」で発揮することが大切です。

全員参加のもとに改善できる企業体質

　企業が繁栄し続けるためには、社員全員の参画が不可欠です。まず作業者の役割としては、モノづくりのために決められた、守らなければならない事柄を確実に守ることがもっとも重要です。また、管理・監督者は、それらの守るべき事柄が確実に守られているか、チェックするとともに指導・援助し、職場内に徹底させなければなりません。
　さらに、トップ集団には中長期の会社の目指す姿とその達成目標を明らかにしたうえで、その進展をフォローすることが求められます。
　それぞれが役割分担し、トップから各職場の1人ひとりの従業員までが、改善活動と自主管理体制の実現を目指して、維持の体質と改善の体質を強化するための活動に参画してこそ、『真の改善できる企業体質』が実現できるのです。

「やる気」「やる腕」「やる場」の充実

　全員参加の状態をつくるには、まず、「やる気（自分から進んで何かをしようという意志）」を出させるために「失敗を恐れない環境」と「成功体験」が必要です。つまり、「だめもとで挑戦する」という気持ちにさせることです。
　「やる腕」では、改善手法や、改善アイデアを具現化する技能・技術・ノウハウを身につけることが必要です。
　「やる場」では、役割を果たすべき場を明らかにすること、そのために必要となる活動時間をつくること、場と時間づくりがポイントです。