TPM鉄則42:「なぜ」を繰り返して真の原因を突き止める
なぜなぜ分析は、不具合現象が「なぜ」起きたのか事実を確認して、次の「なぜ」を考えて、真因を突き止め、再発防止の対策を導き出す手法です。
なぜなぜ分析とは
なぜなぜ分析は、ある問題が発生したときに、本来あるべき姿との差に着眼し、それがなぜ起きたのかを追求していく分析手法です。思いつきで考えるのではなく、「なぜ」「なぜ」と段階を追って規則的に漏れ・落ちがないように要因を出していきます。
発生した現象がなぜ起きたのかを1次要因に、1次要因がなぜ起きたのかを2次要因としてこれを繰り返していき、真の要因を洗い出すのです。
なぜなぜ分析の特徴は
他の手法と比較して、あまり深い理論や知識を必要とせず、三現主義(現場・現物・現実)に則った事実の観察からスタートできるので、誰でも比較的容易に入り込めます。また、職場の全員が自由に発言しながら進められるので、多面的なモノの見方が身に付けられるという特徴があります。
なぜなぜ分析のルール
【1】不具合現象やなぜの要因は5W1Hで層別し、ミクロでとらえる
【2】加工点での加工原理と原則は何かを考える
【3】なぜ①で、加工点での基本原則に反することをあげる
【4】前後のなぜ間の因果関係を確認する
【5】要因が現実に存在しているかを、早い段階で現場・現物・現象をもとに確認、チェックする
【6】同じ現象のトラブルが同じところで再発するときは、もう一度見直す
【7】心理面への原因追求をしない
【8】微欠陥を見逃さない
【9】発生場所の追求となぜなぜ分析を混同しない