合コンとOPLの関係 連載第7回

ここがポイント

劣化を測る活動

 自主保全第1~3ステップでは、第1段階として「劣化を防ぐ活動」を行ってきました。次の第4ステップ「総点検」、第5ステップ「自主点検」は、自主保全の第2段階「劣化を測る活動」となります。設備総点検技能教育と点検の実施により、これまでのように五感ではなく知識と理屈に裏付けられた日常点検ができるようになることを目指す段階です。
 教育の手段にはテキストによる座学や、実際に作業をしながら経験者の指導を受けるOJT(On the Job Training)などのほか、“三種の神器”の1つであるワンポイントレッスン(OPL)も有効です。

ワンポイントレッスンのやり方

 OPLは、5分程度で伝えることができる内容をワンポイントレッスンシート1枚にまとめ、朝礼時やミーティングなどで実施します。下に例を載せておきます。
 シートは保全やスタッフから学んだことをもとに、発表者自身でつくるのが原則です。発表のコツは、
・サークルが直面している共通テーマを取り上げる
・ワンポイントで端的に発表内容を表現する
・点検/作業方法は、文章の説明だけでなくイラストなどでも表す
・やり方と「know-why:なぜ、そうしないといけないのか」が理解できるようにする
・教科書に載っていることをそのまま教えるのではなく、自分の現場に設備に合うように工夫・アレンジする
 といった点があげられます。また、トラブル事例は発生後すぐにOPLで発表するといいでしょう。

ワンポイントレッスンのねらい

 人に教えるためには、まず自分自身が内容をきちんと理解していなければなりません。どのように教えようかと苦労するプロセスがあってこそ、学んだことが自分のものになり、自分のレベルアップにつながるのです。すなわち、教えることによって自ら学ぶことになるのです。
 また、OPLで学んだメンバーは、次は講師となって教え、全員で役割を回すことが大切です。

次へ 

本当は怖い!? 家庭の「目で見る管理」 連載第8回

 前へ

こんな小春日和の仮基準書 連載第6回