【No.2】自主保全7ステップ展開は一歩一歩確実に進める

まんが自主保全入門 No.2

前回は、真に設備や作業に強いオペレーターになるためには、「設備の異常を発見できる能力」「異常を処置・回復する能力」「条件を設定する能力」「設備を維持管理する能力」の4つの能力が必要なことを学んできました。しかし、こうした能力をオペレーターが一度に身に付けようとするのはムリな相談です。そこで考え出されたのが「自主保全の7ステップ展開」なのです。7ステップのそれぞれには、設備や作業に強いオペレーターになるためのねらいをきっちり盛り込み、ステップごとに確実にそのねらいを実現していくのです。

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自主保全7ステップ展開は一歩一歩確実に進める

ここがポイント!

 自主保全の7ステップは、自主保全を確実なものにするために、設備と人の能力を段階的にレベルアップするように工夫された仕組みです。7ステップは、3つの段階から構成されています。以下に、段階ごとに進め方の概要を説明していきます。

第1~3ステップで“設備を変える”

 第1ステップは「初期清掃」です。ここでは、ウエスを持って設備のすみずみまで清掃することから始めます。清掃によって設備に触れ、触れることから設備のあちこちに隠れている不具合を見つけ出し、できる限り自分たちでそれらを直していきます。
 第2ステップは「発生源・困難個所対策」です。第1ステップでせっかくきれいにした設備を、また汚さないためには、設備の汚れの元をその源から断つことが必要です。また、清掃・給油・点検などを行いやすいように改善することで、それらの時間短縮を図ることがねらいです。
 設備のきれいな状態を維持管理するのは自分たちですから、手づくりの改善を積み重ねることがポイントです。
 第3ステップは「自主保全仮基準の作成」です。第1、2ステップで進めてきた不具合の改善を維持管理するために、守るべき項目を整理することです。守らなければならないことをきっちり守るためには、守るべきことがらを守る本人が決め、実際に守れるか確かめることがポイントです。

第4、5ステップで“人が変わる”

 第4ステップは「総点検」です。設備が本来持っている能力を十分に発揮させるためには、設備の機能・構造を知ることが大事です。
 たとえば、ボルトは正しいトルクで締め付ける、ベルトは正しいテンションで取り付けるといった基礎的なことがらを勉強し、基礎的な技能を身に付けたうえで、実際の設備の点検を実施します。
 第5ステップは「自主点検」といい、第3ステップで作成した仮基準に、第4ステップで勉強したことがらを盛り込んで本基準化するステップです。守るべきことがらの漏れ、保全部門との役割分担を確認し、さらに守りやすくするための改善を行うことがポイントとなります。

第6、7ステップで“現場が変わる”

 第6ステップは「標準化(と維持管理)」です。職場にあるいろいろな「モノの整理・整頓」に始まり、私たちが守らなければならない「決めごとの整理・整頓」を進めます。
 すなわち、ここまでの設備や作業の決めごと以外の決めごとについても、守りやすくする活動を行うということです。なお、整理とは必要なものと不要なものを区分すること、整頓とは守りやすくするということです。
 最後の第7ステップが「自主管理の徹底」です。ここまでのステップで、オペレーターにとって維持に必要な能力の1つひとつを積み上げてきました。ここまできてこそ、「自らが考え、自らが実行できる実力」が身に付くのだといえます。

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