歯車編:【第23回】歯車の種類(2) 2軸が交わる歯車

 今回は、2軸が交わる歯車について説明します。

 2軸が交わる歯車には、歯筋がまっすぐでシンプルな形状なので高精度で低コストの「すぐばかさ歯車」、歯筋はまっすぐですが頂点に向かってない「はずばかさ歯車」、らせん状の歯筋を持つ「まがりばかさ歯車」などがあります。伝動力や製作のしやすさの違いから、用途も変わってきます。

2軸が交わる歯車


<ひとくちメモ> 歯車の製造工程は?

一般的な歯車の製造工程は、旋盤加工(内外径加工)→ホブ盤加工(歯切り加工)→焼入れ(熱処理)→研磨加工(歯すじ仕上加工)となります。歯切り加工には、ホブと呼ばれる刃具を回転させるホブ盤以外にギアシェーパーや、かさ歯車歯切り盤なども使用されます。



◆Q&Aで理解度チェック!

Q1 まがりばかさ歯車は、強度・耐久性に優れ、音が静かで自動車の減速機に使用されます
Q2 ホブ盤は、ホブと呼ばれる刃具を回転させて歯すじを加工します

A1 ◯:第意のとおりです。
A2 ◯:第意のとおりです。


■福田洋市
◆専門分野:設備保全支援
◆TPM:個別改善、自主保全、計画保全、品質保全、教育訓練、管理間接、安全・衛生・環境

輸送機器メーカーにて製造、保全、安全衛生等の部門で多くの資格を取得しながら経験を積んだ後、工場長として会社統合、工場再編成、生産統合、海外工場支援指導等にあたる。さらに、生産アドバイザーとして生産システム整備や若手人材育成などに携わり、2022年より現職。豊富な実務経験に基づいた、保全技能や改善手法の教育をベースとする人財育成に手腕を発揮している。

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