【第9回】故障ロス改善の手法・ツール:エフ付け(不具合摘出)

 設備の不具合点を見つけて、それを対策する設備点検のツールです。設備の基本条件を整備する目的で実施します。主に、設備稼動中に発生した劣化や汚れを取り除くために、以下のような視点で活用します。

  1. 設備の汚れを除去する
  2. 摩耗や変形した部品の交換
  3. 基準未達の給油の再実施
  4. 使用条件の確認など

 また、不具合の見方としては、

  1. 微欠陥
  2. 汚れや漏れの発生源清掃・給油・点検の困難個所
  3. 作業・切替え・調整のやりにくいところ
  4. 不安全個所
  5. 不要・不急品

などです。

エフ付けの着眼点

エフ付けの観点

 一般には、エフと呼ばれるタグを使用して設備の不具合点の管理をします。エフ付けのステップを下表に示します。

エフ付けのステップ
ステップ 内 容
1.対象設備選定 問題設備やラインを選定する
2.見方確認 ・サークルメンバーに不具合点の見方教育実施 
・見つける必要性のある不具合はOPLを作成する
3.安全教育 ・サークルメンバーに作業上の安全教育実施
・保護具や必要な工具類を準備する
4.エフ付け ・外観から点検する
・分解可能部分は分解して点検する
5.まとめ ・不具合リストへまとめる
・別途対策の検討を行う


 エフを付けたら、下記のようなリストに整理するようにしましょう。なお、実施前には、簡単な設備の点検方法についての教育をする必要があります。

エフ付けのリスト化


この記事は『「故障ロス改善」はこうやれ!』(JMAC刊)をWEB用に再編集したものです。


■著者について

大塚

大塚 寛弘 (おおつか のぶひろ)

日本能率協会コンサルティング
TPMコンサルティング事業本部
チーフ・コンサルタント

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