【第10回】なぜなぜ分析
なぜなぜ分析は広く普及しているので、今さら説明するまでもないでしょうが、簡単に紹介しておきましょう。
なぜなぜ分析は、結果と要因の関連性を確認しながら要因をあげ、原因を見つける分析手法です(下図)。
要因をあげる際には「なぜ?(そうなったのか?)」「なぜ?(起こったのか?)」という問いかけをしながら進めます。あげられた要因は樹木的に並べて見ながら、要因の関係性を確認していきます。取り立てて難しいルールはないので、比較的使いやすい方法だといえます。
ステップは下表のようになります。また、分析シートのフォーマット例も示しておきます。なお、分析例については、本コラムの第4回も参照してみてください。
| ステップ | 内 容 |
| 1.テーマ選定 | ・故障内容を層別し、対象テーマを設定する |
| 2.設備の機構・構造の理解、加工原理・原則の理解 | ・図面や同型設備から機構(からくり)や構造(部品構成)を確認する ・加工条件や必要な精度を確認する ・実際の運転条件や設定を確認する |
| 3.メカニズムの確認 | ・発生メカニズムの整理 ・現場現物で確認しながら発生メカニズムを確認する |
| 4.要因の洗い出し(分析の実施) | ・関係する要因を洗い出す ・「なぜ?」「なぜ?」と問いかけながらあげる |
| 5.点検実施 | ・測定基準の整備 ・NG項目の対策案検討 |
| 6.改善の実施と効果確認 | ・不具合点に対する改善案の立案 ・評価と改善の実施 |
最近は、要因列挙の方法や問題点を系統立てて説明するために使用されるケースが多く、分析力や解析力を高めるツールとしての側面もあります。しかし、なぜなぜ分析には、要因をあげるためだけでなく、真の原因追究という目的があることを忘れないようにしてください。
この記事は『「故障ロス改善」はこうやれ!』(JMAC刊)をWEB用に再編集したものです。
■著者について

大塚 寛弘 (おおつか のぶひろ)
日本能率協会コンサルティング
TPMコンサルティング事業本部
チーフ・コンサルタント