前原 隆博 Takahiro MAEHARA
前原 隆博(まえはら たかひろ)
日本能率協会コンサルティング
プロフェッショナルアドバイザー
TPMコンサルタント
論理的思考ができる人財育成による現場力向上を図る
◆全階層での「論理的思考の習得」が支援のベース
製造現場およびものづくりに関わるすべての部門において、固有技術はもちろん改善活動に対するモノの見方・考え方の能力を向上させることで、企業の改善力レベルは決定します。
特に管理職から一般職までの全階層で「論理的思考」を根付かせることが最も重要です。製造現場では常に問題意識を持った人の育成を目指しながら、管理職自らが率先して知識の習得と改善スキルを向上させ、普段から教育・訓練を展開する必要があります。
改善は教科書を参考にして手順よく進めれば、それなりの成果が出せます。しかし、企業としては単発の改善事例ではなく、その継続性と風土の醸成が必要となります。そのためには「考え方の理解」を全階層で深めていかなければなりません。私は、徹底した「論理的思考の習得」を企業様の支援を行う際のベースに据えています。
◆「問題点の洗出しと解決力」が活動成果と持続性を左右する
コンサルタントとして20年、半導体、部品加工組立、鍛造、鋳造、ガスプラント、化学プラント、印刷、食品(菓子製造、飲料、酒類、製パンなど)といった、さまざまな業種の企業様に対する教育・支援に携わってきましたが、常に「今をよしとしない」という視点から、客観的に職場・現場を見ることができる人財づくりを目指しています。
TPM活動で重要なのは「自主保全力と個別改善力」であり、成果に大きな影響を与えるのは「問題点の洗出しと解決力」であると考えます。そこで、固有技術における私の得意分野である「設備管理技術」を中心とした、設計段階から運転管理までの“設備のあるべき姿”の追求も重要になります。そのうえで、問題点の抽出から真の原因追求、的確な対策の実施、維持管理までの確実な実施による再発防止、そして必要条件の設定からの未然防止を図る必要があります。こうした活動のすべてにおいて、問題点の解析・分析力が決め手となって、活動成果とその持続性を左右することになります。私が人財育成を重要視する理由がここにあります。
以下に、目指す人財像と、現場作業者(自主保全)の問題摘出力と改善力の向上を達成した例(指標)を示します。
◆本質を見極め、常に問題意識を持つ人財の育成が使命!
事業環境が目まぐるしく変化する現代において、「変化に即応できる企業」が求められています。トップの戦略に対して「即応」できる職場および製造現場を実現するべく、いま必要とされるのは何かを考えると、それは「人財」であることは明白です。「理解はしているが、やり方や進め方、ポイントがわからない」という言葉を多く耳にしますが、コンサルタントとしての想いは、常に企業様と同じであると感じています。そして、ものごとの本質を見極める能力を習得し、常に問題意識を持って職務にあたれる人財の育成が、私の使命だと自認しています。これからの製造業をさらに強くするために、共に努力を重ねまいりましょう!
■前原 隆博プロフィール
◆専門分野:設備保全支援
◆TPM:個別改善、自主保全、計画保全、開発管理、品質保全、教育訓練、管理間接、安全・衛生・環境