見原 文雄 Fumio MIHARA

見原 文雄 (みはら ふみお)

日本能率協会コンサルティング
プロフェッショナルアドバイザー
TPMコンサルタント

「ロバスト設計」を駆使して、品質の改善・安定化を実現する

◆ 慢性不良や技術課題はお任せください!

 因果関係に基づいて工程品質をコントロールする技術である「品質管理」は、生産現場になくてはならないものです。しかし、突然出現して生産工程を撹乱し、原因調査もままならないうちに消え去り、忘れた頃にまた現れるという、いわゆる「慢性不良」には手を焼いていることと思います。管理を強化することで対応しようとしても、苦戦を余儀なくされている現場が多いのではないでしょうか。なかには10年来の付き合いなどという慢性不良も、あるかもしれません。
 そんな場合には、少し見方を変えてみることが有効だと思われます。管理技術ではなく、外乱や外圧に強い安定した技術を創り上げる「ロバスト設計」を試してみてはいかがでしょう。
 もし、慢性不良や長年にわたる技術課題などがあれば、ぜひお声掛けください。必ずやお役に立ちます。

◆ 「ロバスト設計」で安定した技術を構築する

 品質工学(タグチメソッド)の考え方を活かした“パラメータ設計”という手法を用いた「ロバスト設計」で、慢性不良や長年の技術課題を解決することができます。因果関係に基づいた管理技術ではなく、バラツキなどの外乱や外圧に強い、安定した技術の構築ができるのです。“設計”といっても開発だけではなく、製造工程の生産設計にも適用が可能です。
 これまでも、「ロバスト設計」を用いて多くの案件で実績をあげてきました。
 出身企業では、開発職場において多数の開発課題や技術問題の改善に貢献しました。また、所属する品質工学会では研究会活動を通じて、他社事例の改善に多数関わってきました。
 またコンサルタントとして、以下のような活動に取り組んできました。

■自動車部品製造メーカーにおいて良品率20%以下だった製造工程の生産条件を「ロバスト設計」で見直し、収率を70%に改善した
■自動車部品製造メーカーの開発案件に「ロバスト設計」を適用して、将来に手戻りの危険がある要因を事前に取り除いた
■食品メーカーにおける製造工程の生産条件に「ロバスト設計」を適用して、慢性不良を改善した(活動継続中)

◆ 「ロバスト設計」が拓く新たな技術の世界へ

 TPMを含む日本の品質管理は世界一だと思います。しかし、製品への要求が厳しくなり、それに応える技術が高度化した現在では、管理手法だけを駆使していても品質問題や工程不良が発生してしまうことは否めません。それらに管理技術だけで立ち向かうのは、あまりに非効率であり、大きな負担を伴います。
 そんな時には、ぜひ「ロバスト設計」を活用して、安定した品質の獲得を目指してほしいのです。きっと新たな技術の世界が見えてくるはずです。そして、技術の捉え方・考え方が変わり、人材育成にも繋がります。
 「ロバスト設計」を活用して品質問題を解決していくとともに、確かな技術を身につけた人材育成を図る――その実現に向けて一緒に取り組んでいきたいと思います。

■見原 文雄プロフィール
◆専門分野:製品開発支援
◆TPM:開発管理

精密機械メーカーの開発部門で開発課題や技術課題に取り組むとともに、社内における品質工学の推進・啓蒙に携わる。また、品質工学会で積極的な研究活動を行い、論文賞を受賞するほか、総会評議委員、学会誌編集委員、審査委員などを務める。2018年からは東京電機大学非常勤講師として「品質工学特論」を担当し、日本のものづくりを担う人材の育成にもあたっている。品質工学を駆使するコンサルタントとして活躍している。

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