辻 幸弘 Yukihiro TSUJI

辻 幸弘(つじ ゆきひろ)

日本能率協会コンサルティング
プロフェッショナルアドバイザー
TPMコンサルタント

幸福度を大きくすることが、必ずや企業の更なる成長へと繋がります

◆「考える人づくり・組織づくり」に情熱を注ぎます

 いかなる分野でも、「成果は何らかの行動の結果」であるといわれます。その成果を高めるには、実務における行動を変える必要があり、ものづくりの企業においては目的の製品をつくり出す「仕事の手段」を変えることが不可欠です。 
 「仕事の手段」とは、先に携わってきた多くの先人が生み出してきたものの集合体といえますが、それが完璧であることはあり得ません。現在、行われている「仕事の手段」はベストではなくてベター、すなわちより良いものに過ぎないのです。  
 その手段を更により良くして成果を上げるには、ものづくりのラインを構成する4つの要素、Man(作業者の動き)・Machine(機械の構成と動き)・Material(材料)・「Method(作業方法)を、まずは正しく理解したうえで疑念を持ち、考え続けることで新たなものを生み出して、提供することで価値を高める行動が重要となります。  
 人は「自分の存在や能力が、役に立ち喜ばれること」から、大きな喜びとやりがいを感じるものです。微力ながら「考える人づくり・組織づくり」に情熱を注ぎます。

◆生産装置およびプレス加工・金型の開発設計、製品不具合対応が強み

 半導体製造の組立工場において、主に生産技術の仕事に携わってきました。 その経験から、設計されたさまざまな製品を量産するための製造方法・合理化ライン・生産設備・精密金型および工程間治具等々の設計のほか、作業者が作業しやすいレイアウト設計、作業用治具の考案、工程内不良の改善、更にはより効率の良い生産を実現するべく、生産コストを抑え利益を向上させる改善や創意工夫の支援を得意としています。 
 その中でも、工程合理化(複合化)装置およびプレス加工・精密金型の開発設計を強みとしています。金型においては、半導体パッケージの外部リード端子の加工品質向上を図る、新たな加工方法を数多く考案・適応してきています。 
 また、製品品質不具合(工程内不良、クレーム)の、根本原因の追究も強みとしています。プレス加工の製品の場合は、加工工程が多岐にわたり、金型構造も複雑であるため、金型の知識を正しく理解しておくことが必要です。不具合現象を何度も何度も徹底的に観察し、加工プロセスにおける不具合現象の加工点(接触点)を突き止めて、不具合の発生メカニズムを明確にすることで、品質管理部門とお客様に、「なるほど!」と納得していただける加工方法が確立できます。

◆強みを活かした主な成果 ~装置設計事業、金型開発など

 半導体製造の組立工場で得た技術・経験を活かして、さまざまな支援を行ってきました。その主な成果を以下に示します。

 その他に、半導体製造工場のTPM活動の講演、半導体製造技術講座の講師等も行ってきました。

◆仕事をより良くするために、1人ひとりが考え続ける風土をつくる!

 近年は、政府が掲げる指針の1つである「働き方改革」のもとに、「多様性の時代」「個の時代」と言われるようになり、自分が携わる仕事に対しても「正しく疑問を持って、やりたいことが自分の意思で選べる」ようになってきています。 
 先にも述べましたが、現在行われている「仕事の手段」は、ベストではなくてベターであり、より良いものというだけですので、更により良くするために1人ひとりが考え続ける風土をつくり、携わる仕事の中から「楽しい」「うれしい」「ワクワクする」という側面を生み出すことで、幸福度を大きくしていきましょう。それが必ずや企業の更なる成長へと繋がっていきます。

■辻 幸弘プロフィール
◆専門分野:生産技術支援
◆TPM:個別改善、自主保全、計画保全、開発管理、教育訓練

大手半導体製造企業にて、生産技術、特命プロジェクト推進、TPM推進に携わる。精密プレス加工企業で装置・精密金型の技術、製造、品質管理を担当後、省力機器企業にて工場長・顧問として事業運営に従事。2020年からコンサルタントとして活動を開始し、各種製造業の生産性向上、コストダウン、検査時間短縮、品質改善等の指導・支援に尽力している。

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