TPM鉄則09:自律したオペレーターになろう

オペレーターに必要な4つの能力に加えて、改善活動を実践していく3つの能力があります。これら7つの能力を持つことが、自律したオペーレーター究極の目的なのです。

4つの能力

 自分たちの職場を維持管理できる能力として、「①異常発見能力」「②処置・回復能力」「③条件設定能力」「④維持管理能力」の4つをあげました。これは、設備に強いオペーレーターになるための要件だと理解してください。

改善管理・維持管理ができる能力

 以上の4つの能力はもちろんですが、最終的にはこれに加えて、改善を進めていく能力も必要になります。
 具体的には、改善管理能力として理屈で要因を追求できる「要因分析能力」、発見した不具合の〝源流〟(真の原因個所)に近いところで手が打てる「改善実施能力」が加わります。
 そして、維持管理能力を、条件を守りやすく改善する「条件改善能力」とルールを決める「条件管理能力」に分けておきます。
そして、これら7つの能力を持つことが、自律したオペレーター究極の目的です。設備の原理・原則をよく理解し、正しい操作・作業ができる、「真に設備に強い人」を目指しましょう。

7つの能力を駆使して

 図に、7つの能力の基本的な内容を示します。その能力を発揮する維持と改善のサイクルだけでなく、その基盤となる7つの能力を向上させるための考え方も示しています。
 管理者は「求められる7つの能力」をベースにして各部門、各階層別に具体的に求められるスキル要件を明確にすることが大切です。それらのスキルをステップ方式で継続的に向上していく教育システムを構築する必要があります。その結果が、自主管理職場の実現につながるのです。

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