太田 政信 Masanobu OTA
太田 政信 (おおた まさのぶ)
日本能率協会コンサルティング
プロフェッショナルアドバイザー
TPMコンサルタント
「原理・原則」の活用と「合理的思考」を徹底支援!
◆製造現場の安全と競争力は、全階層の思いと実践から
装置産業の現場は広く、設備機器数も多く、多数の関係者が一体とならなければ、製造現場の安全と競争力の維持改善は実現できません。一体となっている事業所は、トップから第一線まで安全への思いが共有され、競争力の源泉である技術が共有されています。思いが合理的思考に裏付けられ、技術が原理・原則に則していると、強い共有が生まれて活動は実を結びます。
膨大なプロセス/機器の維持改善は人によって行われますが、当然ながら一部署だけではできません。事業所の全部門、特に現場の第一線の参画が生命線です。現場の第一線が持っている潜在力を信じて、その力を引き出すことに努力し、それに成功すれば、膨大なプロセス/機器の一つひとつが原理・原則に通じて維持改善ができます。ただし、全員がすべてのプロセス/機器に精通する必要はありません。1つのプロセス/機器に対して担当サークルの1人ないし2人が深掘りできれば良しとします。
たとえば、製造課の各サークルが1年間で2つのプロセス機器の現状解析・改善を行えば、5サークルならば5年間で50ものプロセス/機器の維持改善ができます。検討の深さに凸凹はあるとしても、主要機器は網羅できるでしょう。何といっても課題を発見し、改善に挑戦する人材が育ちます。コンサルティングは結局のところ人財の育成であり、「合理的に思考すること」「プロセスや機器の原理・原則の修得と、その応用を支援すること」を第一義としています。
◆原理・原則および化学・工学の理論と応用に強み
化学会社に在籍時は、製造現場の改善から、プロセス革新、触媒開発に取り組みました。そこで培った化学、プロセス工学、機械工学の応用力は、装置産業現場の安全・安定および改善を進める時の基礎的な原理・原則となります。
大手化学5社については系列会社も含めてですが、ほぼ全社に対して装置現場のコンサルティングおよびプロセス総点検の共同研究などを行ってきました。また、電子材料、石油精製、食品、触媒製造など幅広い業種で、現場サークルの潜在力の向上や、チーム力の強化などに当たっています。
事業面では、収支トントンで目立たなかった事業が、長期継続したTPM改善の積重ねで強い黒字体質に変化して、有望な事業に見られるようになった事例もあります。
また、コンサルティングのベースとして2,000人規模の製造所へのTPMの導入、8本柱の構築の実績もあります。
◆自主保全の第4・第5ステップで「楽しく人財が育つ」ように!
装置産業のTPMは、自主保全の機器総点検・プロセス総点検で特に人財が育ちます。第3ステップまでは、設備の安全・安定と、基準をつくり守れる人の育成に集中し、改善は経験と知恵と情熱を頼りに、いわば無手勝流で進めますが、第4・第5ステップでは設備/プロセスの原理・原則を学習することで、高みから眺められるようになります。
積年の困りごとの発生メカニズムが目で見てわかるようになり、課題を解決することの醍醐味と喜びを味わう中で人財が成長し、安全と競争力が飛躍的に伸びます。コンサルタントとして原理・原則の活用を徹底支援いたします。
■ 太田政信プロフィール
◆専門分野: 生産技術支援
◆TPM:個別改善、自主保全、計画保全、品質保全、管理間接、安全・衛生・環境