自主保全ってなんだ? 連載第1回

このコーナーでは、「まんがで学ぶ自主保全」を公開していきます。

神奈川県の「メイクン工業」を舞台に、リーダーのイワキを筆頭に、サトナカ、トノマ、ヤマダの新人が自主保全を学んでいきます。

まんがだけでなく、最後のポイントも読んでくださいね。

ここがポイント

自主保全って?

 TPMは、「個別改善」「自主保全」「計画保全」「教育・訓練」「製品/設備の開発管理」「品質保全」「管理・間接」「安全・衛生・環境」の8本柱から成り立っています。
 そのうちオペレーター中心で行う活動が「自主保全」です。 オペレーター1人ひとりが「自分の設備は自分で守る」ことを目的として、自分の設備の日常点検・給油・増締め・部品交換・修理・異常の早期発見・精度チェックなどを行っていきます。
 設備の調子の善し悪しは、毎日機械に接しているオペレーターがいちばんよくわかるはずです。日頃から、ちょっとした増締めや給油・清掃をしていれば、数多くの故障を未然に防ぐことができます。また、設備に触ったり動かしてみることで、異常を感知することもできます。
 このように自主保全は“オペレーターが保全の仕事をやらされるもの”ではなく、“オペレーターだからこそ実施できる活動”なのです。「自主保全は仕事そのもの」と胸に刻み込んで、活動に取り組みましょう。

「設備に強いオペレーター」に必要な4つの能力

 「自分の設備は自分で守る」を実践するには、「設備に強いオペレーター」にならなければなりません。そのためには、次の4つの能力が必要です。


 (1) 設備の異常を発見できる能力
 毎日の業務の中で、「設備が故障して停止した」「不良品が出た」というように、結果として現れた異常については、誰でも簡単に発見できます。
 しかし、オペレーターにもっとも要求されるのは、「これはおかしいぞ」という異常の前兆を感じ取る能力です。「故障しそうだ」「不良が出そうだ」という原因系の異常を見落とすことなく、早期に発見する──これが大切なのです。


 (2) 異常を処置・回復する能力
 異常を発見したら、迅速・的確に処置して、元の状態に回復しなければなりません。そのためには、
・技術や知識を身に付けること
・異常を正確に上司や保全部門に報告できる判断力
が必要です。


 (3) 条件を設定する能力
 異常を発見しても、“なんとなく”では判断基準にバラツキが生じ、処置が遅れかねません。そこで、正常と異常の判断基準を定量的に決められる能力が必要となります。決めた条件で設備を動かし、条件が適正かを見直すことを繰り返すことで、能力を高めることができます。


 (4) 設備を維持管理する能力
 設備を安定した状態に保つために、設定した条件やルールを確実に守り、設備の維持管理をしっかりチェックできることが必要です。もし、条件やルールが守られない場合は、原因をしっかり究明し改善していきます。

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