成瀬 正彦 Masahiko NARUSE
成瀬 正彦(なるせ まさひこ)
日本能率協会コンサルティング
プロフェッショナルアドバイザー
TPMコンサルタント
知恵を出し続ける人財を育成する
◆改善を継続することで人は成長する!
改善のスタートは、「やりにくい」「疲れる」「何か変だ」と日頃感じていることを、我慢や放置をしないで、もっと楽にしていくことです。
まずは、やってみて変化を確かめること。うまくいかない時は元に戻すのではなく、なぜうまくいかないかを考え、次の改善方法を考えることです。はじめのうちは経験・技術・技能が低いこともあり、うまくいかないことも多いでしょう。しかし、うまくいった時の達成感は格別で、それが次の改善に繋がります。
仕事は、順風満帆なことは少なく、ピンチの連続といった方が多いものです。その都度、壁にぶつかりますが、そこで止まってしまえば成長はありません。「どうしたら壁を超えられるか」を自分で考えて、改善に取り組むことです。その過程の中で知恵が出るようになり、改善を継続することで人はどこまでも成長できるのです。
◆問題を二度と起こさないようにすることが重要
改善の実践には、「あるべき姿」を頭に描き、常に今の姿と比較して、求める姿を目指すことが求められます。そのためには、問題を「このくらいは良い」「たまたま起きた」ではなく、「えらいことだ!」と受け止める感性が必要となります。
TPS(トヨタ生産システム)=JIT(ジャストインタイム)、すなわちムダを省く――といった面が強調されがちです。しかし、もう一本の柱である「ニンベンの付いた自働化」=「不良をつくらない・後工程に流さない」が前提となっているのです。
そのためには、5ゲン(現地・現物・現実・原理・原則)の視点に則って、判断・行動することが求められます。3現(現地・現物・現実)に加えて、不良・故障を起こすメカニズム、製造条件・設備の構造を知って、問題が二度と発生しないようにすることが重要です。
◆“作業者に優しく”“お客様目線”で問題点を共有する
私は自動車メーカー(エンジン、トランスミッション、足回り等)で、保全、製造技術、マネジメント、海外工場ライン立上げ(USA、UK)、工場運営(フィリピン、インド)に携わってきました。そのため鋳造、機械加工、熱処理、生産技術(組付け)、製造技術、設備等に精通しています。また、社内保全組織のまとめ役として、各ショップ(プレス、塗装、成形、組付け、ユニット等)で独立していた保全組織の技術交流や予備品管理の統一化を推進するとともに、グループ各社にも展開してきました。
そしてTPSの伝道者として、自職場だけでなく社内・社外・海外にも改善を進めるために、単に改善提案を行うだけでなく、メカニズム、メカトロニクス、電子技術等の技術的な問題点の解決にも協力してきました。
こうした経験をバックボーンとして、“作業者に優しく”“お客様(前・後工程)目線”でメンバーと問題点を共有する、というものが私のコンサルタントポリシーになっています。
製品設計、生産技術、製造技術、設備保全、運転管理から技術的なアプローチを行い、問題の解決から再発防止、さらに維持管理までを担います。5A(あわてるな・あせるな・あたまに来るな・あてにするな・でも、あきらめるな)をモットーに、「問題発見から対策までが継続的にできる人財」の育成を図ります。
■成瀬 正彦プロフィール
◆専門分野:工程改善支援
◆TPM:個別改善、自主保全、計画保全、教育訓練、安全・衛生・環境