油圧・空気圧編:【第82回】油圧ポンプ④ ピストンポンプの種類と特徴
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ピストンポンプは、シリンダー内におけるピストンの往復運動によってポンプ作用が行われるものです。高圧での使用に耐え、効率も優れているという特徴があります。
他のポンプに比べて構造は複雑ですが、可変容量型に対応でき、油圧モーターとしての使用が容易なので、建設機械、鉄鋼、造船、工作機械、成型機など多くの分野で使用されています。
ピストンポンプの種類
ピストンポンプには、駆動軸に対して平行(軸方向)にピストンが並ぶ「アキシャル式」、駆動軸に対して放射状(半径方向)にピストンが配置されて偏心カムで動かす「ラジアル式」、クランクやカムを使って単一または並列のピストンを直線的に往復させる「レシプロ式」などの種類があります。
アキシャル式の構造と特徴
ピストンポンプでもっとも汎用性の高いアキシャル式には、斜板式と斜軸式があります。
斜板式ピストンポンプは、ピストンの頭部を斜板に接触させながら、シリンダバレルまたは斜板の回転によって往復運動を行うことでポンプ作用を行います。
一般に傾斜角(θ)は15〜20°が採用されており、可変容量型は斜板の傾転角を変えることでピストンストロークを変化させます。
斜板式ピストンポンプ
斜軸式ピストンポンプはシリンダバレルが駆動軸に対して傾斜角を持ち、ピストンをストロークさせています。
傾斜角は20〜40°と斜板式に比べて大きく、1回転当たりの吐出量を大きくできます。可変容量型は、傾斜角(θ)を変えることで変化させます。斜板式と比べると構造が複雑で高価格となりますが、より高圧域まで使用可能です。
斜軸式ピストンポンプ
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<ひとくちメモ> ピストンポンプの長所・短所 |
◆Q&Aで理解度チェック!
Q1 ピストンポンプは高圧に耐えることができ、効率も良いという特徴がある
Q2 斜板式ピストンポンプは、斜軸式より傾斜角(θ)を大きくできる
A1 〇:題意のとおりです。
A2 ×:斜軸式の方が傾斜角(θ)を大きくできます。
■福田洋市
◆専門分野:設備保全支援
◆TPM:個別改善、自主保全、計画保全、品質保全、教育訓練、管理間接、安全・衛生・環境

輸送機器メーカーにて製造、保全、安全衛生等の部門で多くの資格を取得しながら経験を積んだ後、工場長として会社統合、工場再編成、生産統合、海外工場支援指導等にあたる。さらに、生産アドバイザーとして生産システム整備や若手人材育成などに携わり、2022年より現職。豊富な実務経験に基づいた、保全技能や改善手法の教育をベースとする人財育成に手腕を発揮している。
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