【第11回】基準書

 再発防止をするためには、維持管理すべき項目がいくつか出てきます。これをまとめたものが基準書なのですが、そのままではキチンと運用できる基準書にはなりません。当然のことですが、基準書の内容は、短時間で実施できなければなりません

 基準書作成に当たっては、以下の点に注意してください。

  • 点検項目を少なくする
  • 点検周期を長くする
  • 点検時間を短くする

 いわゆる少・長・短の視点で作成してください。点検項目は少ない、または点検しなくてもよい状態にできれば理想的ですが、これはなかなか難しいものです。

 以下に基準書の例と運用ステップを示します。

基準書の例

基準書運用のステップ
ステップ 内 容
1.点検項目の再確認 ・守るべき決めごとをあげる
 例:定期点検項目、作業条件など
2.方法・基準・処置の明確化 ・点検方法、基準の明確化
・異常の場合の処置方法の明確化
3.周期・時間の明確化 ・毎シフト、毎週、毎月など周期の設定
・各点検項目の時間設定
4.見える化の実態 ・点検困難個所の確認と対策
・色分け、顔出し対策の実施
5.実施(運用) ・周期の見直し、見える化の推進
・ワンポイントレッスンによる点検ポイント教育 


 基準書作成の目安は以下のとおりです。

  1. 点検時間(清掃時間含む)が短時間で実施できるようになっている
  2. シフト当たり5分以内が望ましい
  3. 月の稼動時間(シフト別)に対して、2〜3%以内が望ましい
  4. 点検時間を上記時間まで、点検の簡易化改善する(点検困難個所対策や発生源対策を実施する)
  5. 点検周期の見直し、目で見る管理を行い、継続実施可能な状態にする

 また、基準書は点検項目の1つひとつについて、その必要性と根拠を付け加えてあるのが理想です。これは、現場の人が入れ替わってしまうと、点検の必要性や意味があやふやになって「書いてあるものを鵜呑みにして、機械的に実施するだけ」となってしまいがちだからです。基準書は定期的に見直しするようにしましょう。

 基準書のフォーマット例を以下に示します。 

基準書のフォーマット


この記事は『「故障ロス改善」はこうやれ!』(JMAC刊)をWEB用に再編集したものです。


■著者について

大塚

大塚 寛弘 (おおつか のぶひろ)

日本能率協会コンサルティング
TPMコンサルティング事業本部
チーフ・コンサルタント

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