全員がイキイキと活躍する現場に変えるヒント!

「適切なコミュニケーション」のできる職場づくりが必要不可欠です

昨今では、年齢・性別・国籍など、さまざまな違いを持った人たちの価値観や発想を積極的に取り入れるダイバーシティ(Diversity:多様性)が国際的に重要視されています。製造企業においても、男性・女性の区別なく持てる力を存分に発揮していくことが、これまで以上に求められるようになっている状況といえます。「全員がイキイキと活躍する現場を実現していくことの重要性は理解しているが、何から取り組めばいいのか…」という相談を多く受けるのですが、真っ先に取り組んでほしいのが「適切なコミュニケーション」です。

ダイバーシティに富み、一体感のある現場にする第一歩がコミュニケーションというと、意外に思われるかもしれませんが、これまでの経験も踏まえてその重要性に触れていきたいと思います。

「伝達技術」が現場を変える

現場でスムーズに仕事を進めていく、あるいは改善活動を展開していくには、コミュニケーションが欠かせません。そこで重要になるのが「コミュニケーション力を高める=伝達技術を身につける」ことです。

下図に口頭のコミュニケーションにおける伝達技術の位置づけを示します。

◆「適切なコミュニケーション」のできる職場づくりが必要不可欠です  昨今では、年齢・性別・国籍など、さまざまな違いを持った人たちの価値観や発想を積極的に取り入れるダイバーシティ(Diversity:多様性)が国際的に重要視されています。製造企業においても、男性・女性の区別なく持てる力を存分に発揮していくことが、これまで以上に求められるようになっている状況といえます。「全員がイキイキと活躍する現場を実現していくことの重要性は理解しているが、何から取り組めばいいのか…」という相談を多く受けるのですが、真っ先に取り組んでほしいのが「適切なコミュニケーション」です。  ダイバーシティに富み、一体感のある現場にする第一歩がコミュニケーションというと、意外に思われるかもしれませんが、これまでの経験も踏まえてその重要性に触れていきたいと思います。  ◆「伝達技術」が現場を変える  現場でスムーズに仕事を進めていく、あるいは改善活動を展開していくには、コミュニケーションが欠かせません。そこで重要になるのが「コミュニケーション力を高める=伝達技術を身につける」ことです。  下図に口頭のコミュニケーションにおける伝達技術の位置づけを示します。  図   上司と部下、あるいはメンバー同士の間で交わされるやりとりにおいて、伝達の過程における言葉の歪みや、パフォーマンス(態度、表情、雰囲気など)の受け止め方の違いなどから、誤解や勘違いが生じてトラブルが発生した(発生しそうになった)ことを経験したことがある人は多いと思われます。  誰もがコミュニケーションの送り手にも受け手にもなり得る以上、双方が「送り方」と「受け方」における伝達技術を身につけることが重要なのです。  伝達技術の主なものは定量的表現(具体的、数値化、期限の明確化など)や理解度の確認などで、決して特別なものではないといえますが、その重要性の認識や習得の徹底はなおざりにされていないでしょうか。コミュニケーションにおける伝達技術は、生産における5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)と同様、基本的な内容を全員が理解したうえで徹底的に習慣化することで、必ず身につけることができるものです。  また、伝達技術が大切であることは口頭に限らず、メールやチャットを使ったコミュニケーションでも同様です。ぜひとも身につけてほしい技術といえます。   ◆コミュニケーション力が強くなると、現場全体の意識も高まります!  現場で働く人たちが十分にコミュニケーションをとって活動するためには、「Vトレンド図」をはじめとするツールを用いるのも有効ですが、まずはコミュニケーションの重要性を再認識して、伝達技術を身につけてほしいと思います。  また、社員の意見をキチンと聴いて、より良いコミュニケーションの確立を図っている現場では、性別や年齢などの垣根を越えて全員の意識が高まり、各種活動の質やスピードが目に見えて向上するなど、素晴らしい相乗効果を上げる例が多く見られます。  さらに、今後は若い社員や女性社員が上司となって、部下に適切な指示を出したり、さまざまな相談に応じたりするケースも多くなるはずです。常に「コミュニケーション力を高める」ことに注力して、仲間を尊重する姿勢や協調する態度を身につけてください。その積み重ねが、性別や年齢にとらわれない一体感と活気ある現場を実現させて、企業を大きく成長させていくことにつながります。

上司と部下、あるいはメンバー同士の間で交わされるやりとりにおいて、伝達の過程における言葉の歪みや、パフォーマンス(態度、表情、雰囲気など)の受け止め方の違いなどから、誤解や勘違いが生じてトラブルが発生した(発生しそうになった)ことを経験したことがある人は多いと思われます。

誰もがコミュニケーションの送り手にも受け手にもなり得る以上、双方が「送り方」と「受け方」における伝達技術を身につけることが重要なのです。

伝達技術の主なものは定量的表現(具体的、数値化、期限の明確化など)や理解度の確認などで、決して特別なものではないといえますが、その重要性の認識や習得の徹底はなおざりにされていないでしょうか。コミュニケーションにおける伝達技術は、生産における5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)と同様、基本的な内容を全員が理解したうえで徹底的に習慣化することで、必ず身につけることができるものです。

また、伝達技術が大切であることは口頭に限らず、メールやチャットを使ったコミュニケーションでも同様です。ぜひとも身につけてほしい技術といえます。

コミュニケーション力が強くなると、現場全体の意識も高まります!

現場で働く人たちが十分にコミュニケーションをとって活動するためには、「Vトレンド図」をはじめとするツールを用いるのも有効ですが、まずはコミュニケーションの重要性を再認識して、伝達技術を身につけてほしいと思います。

また、社員の意見をキチンと聴いて、より良いコミュニケーションの確立を図っている現場では、性別や年齢などの垣根を越えて全員の意識が高まり、各種活動の質やスピードが目に見えて向上するなど、素晴らしい相乗効果を上げる例が多く見られます。

さらに、今後は若い社員や女性社員が上司となって、部下に適切な指示を出したり、さまざまな相談に応じたりするケースも多くなるはずです。常に「コミュニケーション力を高める」ことに注力して、仲間を尊重する姿勢や協調する態度を身につけてください。その積み重ねが、性別や年齢にとらわれない一体感と活気ある現場を実現させて、企業を大きく成長させていくことにつながります。


髙林 るみ子プロフィール
◆専門分野:管理間接支援
◆TPM:管理間接

髙林

2007年から国内外企業のコンサルティングやセミナー講師として活躍中。さまざまな業種業態における管理・間接部門での実証研究からオーダーメイドプログラムを提案。また、巻き紙分析やフローチャート分析等の手法を使い、業務内容や情報を流れで捉えた改善に定評がある。その参画型指導により、数多くの企業から管理・間接部門の専門家として大きな信頼を得ている


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◎技術専門家紹介のページ>>> 髙林 るみ子 Rumiko TAKABAYASHI

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